あまり行かない喫茶店で

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【アニメ】まったく期待していなかった伊藤潤二傑作集の1話目を観たぞぃ。

おはこんばんちわ。
りちゃーどです。

突然ですが、僕は伊藤潤二大先生のファンです

伊藤潤二とは、日本が世界に誇るホラーマンガ家のお一人です。スマホで「いとうじゅんじ」と打てば「伊藤潤二」と変換候補がでてきます。

「ついに来たか」と言うか、 「ついに手を出したか」と言うか今年1月からアニメが放映されるっちゅーわけで、まったく期待せずに1話目を視聴したのでレビューいたします。

生粋の潤二フォロワーで「あんな中途半端なもの見るか!」と息巻いてる方や伊藤潤二という世界にまだ足を踏み入れていない方はぜひご一読くださいませ。

 

 

● 漫画家「伊藤潤二」とは

潤二先生との出会いは古く、僕が中学1〜2年の頃に出会いました。

当時マンガの造詣に深いM君(チャンピオン派)からいろいろおもしろいマンガを教えてもらいましたが、ジャンプ少年の僕の心の琴線に触れる作品はほぼありませんでした。

が、唯一ハマったのが伊藤潤二先生。彼が教えてくれたときのフレーズが今も忘れられません。

伊藤潤二って知ってる?この世で最も気持ち悪い線を描くマンガ家。」

なかなか良いコピーですよね、これ。このキャッチコピーで一気に興味を引き込まれます。気持ち悪いのに、面白い。怖いのに、面白い。ついつい次のページをめくってしまう。めくりたくなる!ホラーマンガはもともと嫌いですが、唯一伊藤潤二作品のみはちゃんと購入して読んでおります。

 

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伊藤潤二作品の特徴として

  • 基本的に1話完結型のオムニバスストーリー。
  • 登場人物のほとんどがとにかく美男美女。(特に美女多し)
  • なのにめちゃくちゃ気持ち悪い。(グロあり)
  • なのにシュールでどこかコミカル
  • 非現実的な物語から、リアルな物語まで話の振れ幅が広すぎる。
  • ストーリーの発想が常人のソレではない。

などがあげられます。

特に伊藤潤二作品はすべての作品には、美と醜の対比という大きなテーが根底に流れています。美しいのに心は醜い絶世の美女「富江」をはじめとして、様々な女性が出てきます。氏曰く、梅図かずお先生に多大な影響を受けたとか。

 

  ● アニメ「伊藤潤二傑作集」が放送開始

てなわけで、そんな大ファンの伊藤潤二先生の作品が2018年の1月7日よりアニメ放送開始したというわけなんです。が!

「そもそもあの線は一枚絵だからこそ表現できるわけで、動きのあるアニメで表現できる分けない」「観るだけ無駄」「アニメ化不可能」などとブータレていた私ですが、一応拝見させていただきました。

栄えある第1話目は伊藤潤二作品でもポピュラーな作品「双一の勝手な呪い」「地獄の人形葬」でした。「双一の勝手な呪い」は割とポップな作品なので1話目としてはまず軽くジャブといったところ。

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伊藤潤二傑作集「双一の勝手な呪い」から「布製教師」より

 

● 肝心の感想ですが

やはりというかなんと言うか。そもそも制作チームは、あの伊藤潤二の作画を完全に再現しようとしていないのではないかと思います。

我々原作ファンはついつい完全再現を熱望しがちですが、そもそも完全再現に期待以上の価値はないのではないか?とも思えてきました。彼ら(制作側)なりの解釈によるアニメ作品によって、我々の持つ作品の既存のイメージを越えてくれれば我々ファンも納得です。

まぁ、越えて来れませんでしたけど。

でも、かなり作画は寄せてきていたなと思います。双一の声とかもイメージにかなり近い「卑しくて、臆病なのに、どこか憎たらしくて愛らしい」そんな声を再現されていたと思います。

 

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左から双一、姉のさゆり、兄の光一(似ても似つかない)

 
そして、なにより所々に潤二作品のネタを挟むというご愛嬌が!

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自分の家の屋根裏に登るために、友達から懐中電灯を借りるシーンでは

『すまないねぇ。
 かっこいいじゃないか。気に入ったよ。

 早速家に帰って
 屋根裏を散歩する事にしよう。』

屋根裏といえば、名作「屋根裏の長い髪」ですよね。

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「脱走兵のいる家」から「屋根裏の長い髪」より

そしてそして

 

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学校での国語の授業の中。

板書に!!「黴(かび)」と!!

登場人物、兄、弟、依頼人とか書いているよ。そして朗読している生徒。彼はこのように読んでいました。

『1年ぶりの日本。
 1年ぶりの我が家。

 ここでほっとするのが普通だが、やはり嫌な気分だ。
 なぜなら留守中、他人が住んでいたからだ。
 しかも、その他人というのが中学時代の教師一家

 新築したばかりのこの家を...。』


え、ちょ、これ

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伊藤潤二傑作集「路地裏」から「黴」より

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完全に一致しています。本当にありがとうございます。

国語の授業で伊藤潤二「黴(かび)」を教材として選ぶセンス...。この教科書を制作した出版社は渋いですよ。

なんて、潤二ファンにはおなじみのネタが所々に散りばめられていて、ちょっとした愛を感じましたです。

あと、双一のトレードサウンド?的な、お口の中の釘の音「ガチュガチュ」の再現度が低かったのが少し残念です。

 

しかししかし、引き続きホールド。観続けたいとおもいます。

「なめくじ少女」や、名作「ファッションモデル」、代表作「富江」など今後も目白押しな訳で。特に淵さんの声。気になりますねぇ...。

個人的には、表面的な気持ち悪さや外見の恐ろしさではなく、人間が持つ恐ろしく醜い心理を描いた「記憶」「いじめっ娘」が観たかったですねぇ...。2期とかで制作してくれないかしらね。まる。

 

 

 

 

 

伊藤潤二傑作集 6 路地裏 (ASAHI COMICS)

伊藤潤二傑作集 6 路地裏 (ASAHI COMICS)