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【マンガ】2018年来そうなマンガ「2月の勝者」が面白いぞぃ!

おはこんばんちわ。
りちゃーどです。

 

普段は音楽やファッションの話がメインで記事をアップしていますが、今回は1話みただけで「これは面白い。売れるわ。」って思ったマンガを見つけたので、レビューしたいなと思います。

 

 ● 新連載「2月の勝者」

2017年12月4日発売の「ビッグコミックスピリッツ」から新連載の「2月の勝者」。巻頭カラーで掲載されていたのでなんとなく読んでみたがこれが面白い。

「2月の勝者」。つまり受験戦争に合格した勝者のことですね。このマンガは、塾業界を舞台にしたマンガになります。

以下ざっくりいや、ガッツリ一話目のあらすじと見所を。

 

 

舞台は東京、吉祥寺の小さな中学受験の私塾。主人公・佐倉ちゃんは、塾講師として「桜花ゼミナール」に研修生としての日々をすでに始めている1月31日。吉祥寺駅についたと同時に、いつもみているという謎の夢から目を覚ました瞬間から話は始まります。

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過去の悔しい思いを夢でも見る

主人公の佐倉ちゃんは、過去に空手の指導員をしていたのでしょうか?教え子を勝たせてあげられなくて、教え子はやめてしまったようです。彼女は今も何度もこの夢をみているといいます。

 

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主人公・佐倉ちゃん

この作品、受験マンガなのにいきなり受験日前日から始まります。

主人公の彼女が何月頃から塾講師研修として「桜花ゼミナール」に参加したのかは1話目では描かれていませんが、おそらく本当に最近入ったばかりだと思います。

中学受験も経験した事が無く、中高共に公立だった佐倉ちゃん。大学生時代?に高校受験の家庭教師のアルバイトくらいしか受験業界との接点がない佐倉ちゃんは、まだまだ受験業界あるあるや独特のしきたりやルールなどわからない事ばかり。

 

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現実主義の佐倉ちゃんは、カツサンドやキットカットなど買わない。

まわりの先輩講師は皆さんいい人ばかりのようで、佐倉ちゃんも少しずつ教わりながら研修を過ごす和やかな日々。 

受験業界の事なんて全く知らないりちゃーどくん。このマンガでは中学受験のシビアな現実をまざまざと突き詰められます。しかし、こういうよく知らない業界の常識を知れるのがまた面白い。

 

作中ではこんな問答があります。

先輩講師A「そこで問題!さて中学受験生のうち、第一志望に受からないのは何割でしょう?

佐倉ちゃん「えっ...と全然見当が...。」

先輩講師A「なんと7割!7割が受からない。」

佐倉ちゃん「7割...かなりシビアですね...。」

先輩講師B「まァ皆持ち偏差値より上を狙うから当然なんだけどね」

ここでいう合格者の3割はいわゆる「名門校」ではないとのこと。

 

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都内では小学6年生の4人に1人が、中学受験をしているという事実!まじか。

僕が小学6年の頃は、だいたいドッジボールをするか、スマブラ(64)を友達の家でやるか、ケイドロをやるかの日々でしたよ。東京の小学生はすごいよ。これが、仮に、仮にですよ。仮に本当なら、ユーチューバーに本当になりたい小学生なんて、東京にはほとんどいないだろって疑いますね。

 

東大合格者を多数輩出する中高一貫私立校3校、男子は開成・麻布・武蔵、女子は桜蔭・女子学院・雙葉、いわゆる「御三家」をはじめとするトップ校に受かるのはざっくり受験生全体の1割だという。

そしてトップ校合格者の約6割が、「桜花ゼミナール」の隣のビルに構える「フェニックス小学生部」の生徒だとか。すごい。

よくわかんないすけど、いわゆる東進ゼミナール的な巨大な塾校グループなのかしら?

 

「フェニックス小学生部」の実績の秘訣は、一部の出来のいい子中心に出来の悪い子達はバッサリ切る授業スタイルだと美人講師桂先生は語っています。

「フェニックス」はとにかく授業スタイルもシビアだということでしょうか。着いてこれないやつは知らないって感じの授業を小学生の時点でやるとは世知辛い。

「桜花」はそんなストイックなスタイルはとらずに、わからない子でもその子にあった教え方を持ち味に経営されているようです。

とはいえ、指導スタイルはどうあれ「御三家」合格者を出し実績をあげなければならないのが塾業界。

 

さてさて、まだまだ研修生の身である佐倉ちゃん。当然教壇に立ったこともないですし、マンツーマンで教えたことも無いようです。

そんな中、ふとした事からいわゆる「三流」の志望校を目指す木下君からわからない問題を教えてほしいと頼まれます。

 

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初めて生徒に『先生』と呼ばれて、照れる佐倉ちゃん。

木下君は自分が目指す志望校が「三流」と呼ばれている事を知っています。それでも、自分の意志でその学校を選び、行きたいんだという熱意を受け取ります。

そんな木下君に過去の空手の教え子が重なる佐倉ちゃん。1問しか教えてませんけど、気持ちは自分の教え子。過去の教え子のように悔しい思いをしてほしくない。木下君への応援の気持ちが少しずつ芽生えます。

 

本番当日の朝。その日は大雪。初めての受験生の応援立ち会い。木下君の「戦い」を見届けてあげたい。と学校まで来たのはいいもの、先輩講師が大雪により電車のダイヤが乱れて遅れるとの事。

受験生である木下君を、本番前に勇気づけられるのは「初めて」の佐倉ちゃんだけ。

ちょっと緊張に負けそうになりながらも、本番前で緊張している木下くんを支える覚悟を決めて、校門前にポジショニングする佐倉ちゃん。と、その視線の先には、

 

 

 

 

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 ライバル校「フェニックス」の塾講の姿が!頭には軽く雪もつもっています。挨拶するも無視される佐倉ちゃん。寒い中カイロで受験生達が会場いりするのを待っていると、続々と受験生達が到着しだします。その中には木下くんの姿も!

「電車止まる前に来れてよかったね!」と、かけよるも

「電車の中で見てたらわかんなくなって、教えて!」とすがりつかれます。 

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 理系ではない?佐倉ちゃん。初めての立ち会いの緊張もあってか、そもそも全然知らないのか教える事ができません。あいにく他のベテラン先生もいない。やばい。

「どうしよう、コレ出たらどうしよう、どうしよう」とパニックになる木下君。

佐倉ちゃんが慌てて湿度の求め方をグーグル先生で調べようとしたその瞬間! 

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「フェニックス」が即答。

目の前にいる「フェニックス」が誰なのか。そんな事は問題ではない。わらにしがみつくかのように、さらにわからない水溶液の濃度の公式を質問する木下君。もちろん「フェニックス」は即答。

木下くん「確か濃度は、溶けている物の重さを水溶液の重さで割って...でいいんだっけ?」

フェニックス「それに100をかけるのを忘れている。」「大丈夫だ。この学校は水溶液は出るがさっきの水蒸気はほとんど出ない。」

木下君「あ、あ、ありがとうございます!」

 自分の圧倒的無力さに、悔しさ・情けなさから涙をためる佐倉ちゃん...。

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完敗を喫する

そして、時は経ち。雪も溶けた吉祥寺。

本部研修も終えて正式に「桜花」の講師として迎える初日。自分の無力さを実感させられたあの現場にいた教え子・木下くんは第一志望の学校になんと合格していました。ライバル校の先生に教えられての合格。とはいえ彼の事を考えると素直に喜ぶ佐倉ちゃん。

しかし、その他の「御三家」をはじめとするトップ校には合格者を出す事ができなかったのか実績がわるく校長先生が東京の外れに飛ばされてしまったとの事。

じゃあ新しい校長はだれ?と思ったそのとき、大学生風のメンズがヘッドホンをかけて横切ります。「学生のバイト講師?」と思ったその人物こそ、

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フェニックス校長!

実績がない「桜花」のテコいれのために、校長として迎え入れられたのが黒木蔵人 a.k.a フェニックス。明らかに若いのに、校長。黒木さん。いったい過去にどんな指導実績があるのか...。気になる所です。

 

先日の受験当日大雪の中、傘もささずに応援立ち会いに朝から校門に立っていたあの人物だとわかった佐倉ちゃん。雪の中傘もささずの応援って熱くてすごいと思いましたと吐露すると、

黒木「いや、だって、仕事ですから」

とドライな一言。とはいえ普通あんなことできないのではと佐倉ちゃんは言います。きっとなにか熱いものが心にあるのではないかと疑ってかかりますが、現実は否。黒木の言い分はこうだ。

黒木「150万円。6年生の生徒が、1年間に塾に落とす金額です。平均150万円。フェニックス生なら200万円。それを考えると雪をかぶる事くらい。」

呆然とする佐倉ちゃん。私が助けてあげられなかった木下君を助けた目の前の男は、今お金の話をしている。「お金のためではなく、子供の将来のために仕事をしているのではないんですか?違います?」と食い下がる。が、黒木の本質を表す一言。

黒木「子供の将来?そうですね。ここ(受験塾)は、それ(子供の将来)を売る場所です。」

と言い放つ黒木。心に暗雲が立ちこめ、ざわつく佐倉ちゃん。「こんな、こんな人が子どもたちを教えるの?」と愕然とする。そんなシーンで1話目は終了。

 

 

つかみ最高ですね。

生徒の事を「金脈」と言い放つ拝金主義ぶり、そして実力も備わっている感じ。まさにブラックジャックを彷彿とさせるような、アンチヒーロー的なキャラ付け。名前もブラックジャックは間黒男(はざま くろお)でしたし、こちらは黒木蔵人。ダークなイメージ。

すごく好みです。そしてまだあまり開拓されてきていない受験マンガ。ドラゴン桜という先達がいますが、くわしくは受験塾カテゴリ。ドラゴン桜とは違い、そこにはクライアント(生徒の親)がいてお金が発生しています。親、学校、学費、実績、あらゆるしがらみにまみれた受験塾業界のリアルをえぐり出す!!

一話目の衝撃がなかなかに強かったのでこの先ペースを維持できるのか、こいつぁ、期待大ですよ。

 

それにしても受験日の例の黒木の助言。

言ってみればライバル校の生徒に塩を送った事になりますよね。りちゃーどくん、最初は「ここの学校では水蒸気の問題はほとんど出ない」という助言についてこう思ってました。

「いや。自分のフェニックスの合格者を一人でも増やすために、きっと噓を言ったに違いない!合格するためには他校の生徒を蹴落とすなんて屁でもない。黒木はそういう男だ!」

って勘ぐってましたけど、木下君普通に合格してたし。

なんでライバル校の生徒にあんな助言してくれたのだろうか。ちょっと気になる所ではあります。アンチヒーロー風と思わせて実は暖かい一面がある可能性が微粒子レベルで存在しています。もしかしたら自分も昔、助けられた思い出があるとか...。

 

とにもかくにも「2月の勝者」に乞うご期待!!まる。

 

 

※画像は全て、「2月の勝者」第一講「2月の挑戦」から引用しております。