あまり行かない喫茶店で

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【Design】『高田唯展 遊泳グラフィック』を一人で見に行くと、ニヤニヤして見てしまうから恥ずかしいぞ。

おはこんばんちわ。
りちゃです。

 

 高田唯氏の『遊泳グラフィック』展を見に行ってきました。
かねてから活躍している高田さんの初?の個展っていうことで、まえから目を付けていましたがやっと行けました。当日は高田さんもおりましたね。

 

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〈 遊泳グラフィック 〉のメインビジュアル

 

まず、このフライヤーである。

いったいこれはどういう事なのか?

ご親切にも各ブロックにはご説明があるのがとても良かったので、見てましょう。

 

 

 異なる表現のグラフィックを構成しましたとありますが、つまるところ高田さんの今の雰囲気が詰まったグラフィックだと思います。高田さんってこういう新しい雰囲気を持ったグラフィックデザイナーだと思うので、高田さんの個性が存分に発揮されたグラフィックだと言う事ですな。このフライヤーみたら何となく高田さんだってわかる。

でも、サンプリングっていうのは少し違う気がする。元ネタがあり、それを再構成しているのならサンプリングだけどさ。そこらへんどうなんだろ。

 

ちなみになんだけど、前からこのクソ適当さ溢れるパスで作った顔グラフィックを多用している高田さん。実はこれ、上の説明にもあるように平山昌尚 a.k.a HIMAA(ひま)さんというアーティストの作品なんですよね。結構ひまくんさんをfeatしているイメージがある高田さん。しかし、一部の大御所デザイナーからは叩かれていましたよね。

 

これは日本のグラフィックデザインをまとめた年鑑で、日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が毎年発刊している分厚い書籍なのですが、最新の装丁が高田さん feat. ひまくんさんによるもの。

 

 

 

そしてそのジャケットをみて鼻息粗くネットの海につぶやきを投稿したとある大物グラフィックデザイナーの図が上です。言いたい事はわかりますが。でもさ、グラフィックってこうであるべきってあるのかね。それってさ、誰が決めたんだい?いつ決めたんだい?守らないといけないの?

それへのアンサーがこの展示の冒頭に書かれておりました。

 

 

日本のグラフィックデザインの年鑑たるもの、カッコいい明朝体もしくわ美しいサンセリフのタイポグラフィでなければならないのか。

こうであるべきなんてものがあるのか?

否、そうではない。

と、鼻息の荒い猛撃をヒラリとかわす高田さんの画が浮かびますね。表現の世界を拡張するとか言われていますが、自由に楽しく自分がわくわくする事をやろうよっていうメッセージが僕には刺さりました。

 

 

さてさて、話はそれましたが
本展は銀座にあるクリエイションギャラリーG8という会場で行われ、会場は広いとは言えない空間でササッと見れるような広さですが、その実、飽きる事の無いその表現の幅の広さがとても面白かったです。ぶっちゃけめちゃくちゃ仕事楽しそう。いや、本当に。

おれを仲間に入れてくれ″ェ!!!!(ウソップ)
という心の声は置いといて

ざっくり見てきた感想を書きたいと思いますです。

 

本展は、

  1. 代表をしている All Right Graphic としてのグラフィック
  2. 教授として在籍する造形大学のゼミでの生徒作品
  3. 個人としてのライフワーク

この3つで構成されていました。

 

● All Right Graphicsとしてのグラフィック

高田さんが代表をしている、デザインの仕事もしている活版印刷会社All Right Graphicがこれまでに手がけてきたWorksをここでは紹介。

まず最初の感想が、「めちゃくちゃ自由に仕事してるな!!」うらやましい。
とにかく表現の幅が広い。印刷表現からグラフィック表現、加工の表現まで様々な仕事をしてきています。よくクライアントOKだしたな、ってのがてんこもりです笑

 

 

  

とにかく表現ありき。そんな感じ。
この肩の力を抜いたグラフィックの感じとか、今までのグラフィックのルールではダサいとされてきたデザインやフォントを選ぶあたりとか、今っぽいデザインがなんなのかを知るにはとても勉強になります。

でもさ高田さんのすごいのは、ふざけたデザインばっかでないこと。文字組まわりなんかもきれいで(当たり前だ‼︎活版印刷してるんだぞ!!)、きれいで落ち着いたトーンのデザインも当然お手の物なんです。その幅の広さがすごい。

 

● 東京造形大学のゼミ作品

 

若くして東京造形大学で教鞭をふるう高田さんの授業の(ゼミ生による?)作品。

この空間の感じすきです。このとってつけたかのような観葉植物とかね。

5つも置く必要あるんですか?(笑)
このベンチのチョイスといい、センスがグンバツでござる。

ここで面白かったのは、口による彫刻・文字の無い世界・メタボ国家。てか、メタボ国旗じゃ無いんだ。

 

 口による彫刻は、遠目でみると色様々なガムが面白い造形で整然と並ぶ様がなんともかっこいいというかきれいというか。でも、よくみると唾液がガッツリついているガムがあったりして汚い。

 

 メタボ国家。スイスかわいい。原型が留まってない国家ばかりで、「これって何の国家だろう?」って推測しても全くわからない。日本がヤバい事になってるのはわかる。

 

 文字の無い世界。中吊り広告から、文字と写真を取り除き残ったものでどのように構成されているのか、構造を観察するゼミだと思う。なんか奇麗ですね。雑誌名わかったらもっと面白いのに。

 

● 個人としてのライフワーク

 

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三角の部屋 引用 : クリエイションギャラリーG8公式ツイッターより

ひたすら三角と言われるもの、三角と思われるものを描き続けているという高田さん。おそらくここ最近は、「これは三角ではない」というもの以外のものを描き続けているのでは。そんな感じがする。

なぜ三角なのか。

三角である必要があるのか。

そもそも三角とはなんなのか。

そんな事はとうの昔に置き去りにして、今彼は三角界の大阿闍梨になるかは知りませんが、なんかもうすごいです。「印刷所かな?」ってレベルの山積みになった三角の紙の山が無造作に置かれてました。

三角から解放される日は来るのか、はたまた三角が解放される日が来るのかは、高田さんのみぞ知る。

 

ちなみに、

この三角が好きです。

 

 

展示はとても楽しくて、時間と会場がもっと広ければ長居して見ていたかったです。でも大満足。

所でですね、高田さんのこの感じ。新しいんだけど、どこかで見た事もあるような気がする...。

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服部一成

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菊池敦己

 

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服部一成による奥山由之の写真展ポスター



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服部一成がAD時代の『流行通信』

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菊池敦己による『TDCポスター』



服部一成や菊池敦己から影響受けてる可能性が微粒子レベルで存在してます。

そう思うのは僕だけでしょうか。

 

この自由なグラフィック、外からお叱りを受けそうでもかまわないこのグラフィックスタイル。なにかつながりを感じるこの3人。服部さんと菊池さんはよくトークショーとかでも一緒に登壇してたりしますから仲良いのは周知ですよね。

この3人でいつか展示してほしいなぁ。まる。